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槍ケ岳山荘越しに立山・野口五郎岳
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大喰岳・中岳・南岳_2016.09.01


辿り着いた南岳小屋と槍ヶ岳山荘から日の出と山々の景色を1時間ほど鑑賞したら、槍ヶ岳の主脈を南岳に向けて歩き始める。良い天気・良い展望、、、穂先の登頂は昨日済ませたので更に時間に余裕が出来た。勿体ない勿体ない、兎に角ゆっくりと堪能することにしよう(2016.09.01)。

ルートと実績 槍ヶ岳山荘(5:46)⇒大喰岳(6:19-23)⇒中岳(7:04-07)⇒天狗原稜線分岐(8:06-07)⇒南岳(8:22-28)⇒南岳小屋・獅子鼻(8:34-50)⇒休憩8分⇒西尾根のコル(10:02)⇒槍平小屋(11:36-55)⇒滝谷出合(12:39)⇒奥穂高岳登山口(13:34)⇒穂高平小屋(14:16)⇒新穂高センター(14:59-15:01)⇒新穂高第3駐車場(15:09)
1)歩行時間:9時間23分(休憩含む)
2)歩行距離:約18.4Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積高度:約+444m/-2464m(AMBIT3 PEAKより)
4)その他:単独
5)ルートマップ参照

昨日は、、稜線に登っていくと北西の風が強く穂先ではバランスを崩しそうな程であった。体が少し冷えた様で夜中に2度ほど目が覚めてしまった。汗っかきの私は・・・防寒具は脱ぐや易し着るは難き・・・なのであります。山荘では朝夕ストーブが炊かれて大いに助かった。今朝はシャツ3枚(半袖、長袖×2)に夏と冬のウインドブレイカーを2枚羽織った。

山荘から槍ヶ岳主脈を歩き始める飛騨乗越へ下って大喰岳へ登り返す
山荘北側の展望ポイントを下りて主脈南下開始、前方には大喰岳が大きく横たわる。山荘前のベンチは先ほどまで日の出で賑わっていたが今は閑散(左写真)。キャンプ場を越えると飛騨乗越へ一旦下って大喰岳へ登り返す(右写真)。

槍ヶ岳と西鎌尾根、黒部源流・立山連峰@大喰岳手前キャンプ場辺りから見ると大喰岳への道は険しそうに感じたが手を必要とする箇所は無かった。山頂手前まで登って振り返ると槍ヶ岳から西に延びる西鎌尾根、黒部源流の最深部や立山連峰の山々が背後に広がる。

槍ヶ岳山荘・・・背後には立山・野口五郎岳@大喰岳手前ピーク大喰岳山頂
目を凝らすと先ほどまで立って展望していた山荘裏の高台か見えた。中望遠で撮ると背後の立山と野口五郎岳が圧縮効果で迫って見える(左写真)。大喰岳山頂(右写真)へ立ち、これから歩む 縦走路笠ヶ岳と遥か白山黒部五郎岳・双六岳薬師岳・鷲羽岳そして 水晶岳・赤牛岳ななどを暫し眺める。

小ピークを越えてガレ道を中岳へ向かう中岳が迫ってきた
中岳の手前には岩稜の小ピークがあった(左写真)。白いマークに従って左斜面を巻きながら越えて行く。稜線上には花は少なかったが、この辺りは タカネヤハズハハコアキノキリンソウが咲いている。小ピークを越えると中岳が正面に迫ってきた(右写真)。右前方下を見ると 焼岳が噴煙を上げているののでカメラに収める。

鉄梯子を越えて再び開ける展望振り返り、、歩いてきた道
中岳への登攀が始まり 斜面を見上げる。最後の岸壁辺りに短い鉄梯子が2個設置されていた。これを登り切ると再び前方の視界が開けた(左写真)。南岳・北穂高・奧穂高が近づき、南岳の先に赤い屋根の南岳小屋が確認できる。振り返ると槍ヶ岳から連なる稜線が広がる。真下を見ると4名のパーティが中岳に取り付いている(右写真)。

中岳山頂後立山が良く見える@中岳
槍ヶ岳山荘より1時間20分程で中岳山頂に立つ(左写真)。今朝は視界良し!穂先の右奥には後立山の山々がクッキリと広がっている(右写真、こちら 拡大山名付き)。

南岳へ・・・素晴らしい稜線、素晴らしい展望中岳を越えた辺りから広がる、 南岳へ連なる稜線とその背後に構える穂高連峰の光景が何とも素晴らしい。左手の遥か先には 八ヶ岳連峰山名付き)や 富士山・南アルプスの山々山名付き)も連なっている。

中岳を見上げる・・・ガレガレ大キレットを越えて行くパーティの後ろに着く
岩だらけの急斜面を右から回り込むように100m程急降下して 石の平坦地に降りた。中岳山頂辺りを見上げると斜面は岩で敷き詰められている(左写真)。気温が上がって来たようなので重ね着したウインドブレイカー2枚を脱ぐ。カメラ用チェストバックのバンドを外さないと上着が脱げない。これが結構煩雑。一息ついていると4名のパーティが急斜面を下りている。彼らをやり過ごしたら歩き始めよう(右写真)。風景に人物や建物等が写っているとスケール感が分かりやすい。

中岳・大喰岳・槍ヶ岳と後立山連峰大きな石が敷き詰められた緩斜面の道で振り返る。 槍ヶ岳と大喰岳に新たに中岳が加わっていっそう良い眺めになった。。雲の感じも秋ですね。。

前を行くパーティが岩稜に取り付く。南岳がだいぶ近づいた天狗原稜線分岐に到着
先行するパーティが天狗原分岐手前の岩稜に近づいた(左写真)。乗り越える所をカメラで捉えたかったがこちらの足場が悪くのがしてしまった。私も この岩稜に近づき取り付いた。左側からトラバースするように乗り越えるが、右脇にぶら下げたもう一つのカメラバックが岩に干渉して少し窮屈だった。高度感はそれほど無いが、注意が必要と思う。岩稜を越えると天狗原稜線分岐に到着・・・4人のパーティが佇んでいた(右写真)。彼らは大キレットを越えていくようだ。一息ついているので私が先行することにした。

真下の赤い屋根が槍平小屋・・・あそこへ下る穂高連峰と南岳小屋@南岳
右側から回り込むように南岳山頂を目指す。笠ヶ岳や奧丸山から目を下に移すと右俣谷と赤い屋根の槍平小屋がず~っと下に見えた。下りで利用する南岳新道は左下の痩せた尾根に登り返して尾根をつたう様だが、その先は切れ落ちて見える(左写真)。 そして槍ヶ岳山荘より2時間半程で 南岳山頂に辿り着く。山標から数歩、南側に移動すると南岳小屋が見え、大キレットを隔てて穂高連峰が聳えている(右写真)。槍ヶ岳から連なる主脈歩きも終わりに近づいた。名残惜しむように山々をゆっくり展望した(槍ヶ岳・大喰岳・中岳燕岳大天井岳横通岳常念岳・・・そして最後に 穂高連峰!・・・・・おー、北穂高、前穂高、奧穂高、ジャンダルにも人が立ってますね)。

南岳小屋穂高連峰と大キレット@獅子鼻
南岳山頂を越えて下ると、こじんまり南岳小屋が建っている(左写真)。まっすぐ大キレット方向へ行って 左手の獅子鼻(展望台)にと書かれた断崖まで進み大キレットと穂高連峰を展望する(右写真)。真下の稜線付近だけでも8名ほどの登山者が歩いている。私も、ここを越えてみたいとは思うが、果たしてその機会はあるのかな・・。

序盤のガレ場をジグザグに下る梯子の架かった尾根に登り返す
遠くなった槍ヶ岳を眺めながら南岳小屋に戻ったら、南岳新道で標高差約1000mの槍平小屋まで下る。先ずは大きな石のガレ斜面をジグザグに下る(左写真)。左下を見ると 新穂高へ連なる右俣谷が良く見える・・・遠いですね~。一旦、右へ折れながら 丸太橋を渡って、斜面を右に数10mトラバースして再びジグザグに下っていく。稜線から下って風が弱くなったからか・・・暑くなってきた。左に折れる辺りで勾配が緩やかになったので長袖のシャツを1枚脱いで一息ついた。道は斜面を左にトラバース気味に下って尾根に登り返すように続いている(右写真)。

登り返したヤセ尾根の木道救急箱設置の西尾根のコル?まで下って一息
梯子を登って尾根に立つと登山道は木道だった(左写真振り返るとこんな感じ)。展望良好で歩きやすそうですが、木道の幅は細い板3本、、両側が切れ落ちているんで平均台を歩いているようです。強風だとかなり危険ですね。更に 木道の稜線を進む木道は無くなりハイマツのみとなり、やがって行き止まりとなった。 身を乗り出して下をよく見ればピンクのリボンが見える、想像以上の急降下・・・昨日の穂先と変わらないくらいですね。両手も使いながら小刻みなスイッチバックで暫く下り、一旦緩やかになると、救急箱が置かれていた(右写真)。ここが西尾根のコルだろうか? 再び下り始めると中年の単独登山者が腕を組みながらゆっくり登ってきた・・・言葉を交わす。このルートは初めてと話すと・・「この先の樹林帯は浮石が多く、道は老朽化している」・・とのアドバイスを受ける。樹林帯に入っても相変わらずの急勾配で 浮石が多く、数多くの梯子は老朽化( ハシゴ1ハシゴ2ハシゴ3・・・)が激しかった。兎に角ゆっくり丁寧に 南沢へ下って樹林帯から 槍平小屋へ辿り着いた。南岳小屋から3時間近くを要し、時刻は正午間近となっていた。 槍ヶ岳山荘でつくってもらった弁当を広げて美美味しくいただいた。

穂高連峰辺りを見上げる新穂高センター着
12時少し前に槍平小屋を発ち新穂高を目指す。見上げると穂高連峰辺りだろうか・・・ガスが上がって来た(左写真)。稜線では秋空であったが、ここから見上げる空はまだ夏の様だ。道は右俣に沿って緩やかに下る。 石が多いが南岳新道から下って来たので、とても歩きやすく感じる。滝谷、チビ谷、ブドウ谷を越えて 白出沢に辿り着き林道となる。あとはストックをしまってウォーキングの如く新穂高センターへ辿り着く。背後の山々が綺麗ですね(右写真)。自販機で購入した飲料水のペットボトルを右手に持ち、とぼとぼと・・・ 第三駐車場へ向かった。

今回は、思い描いていた以上の天気で展望も良く。何処もかしこも空いていて時間も十分で寛げて、うれしい限りの忘れられない山行(2016.08.31-0901)となったので、スライドショーを作ってしまいました。9分の大作?ですが、ご覧にいただければと思います。

夏山はこれをもって終了です・・・天候不順が気になりますが・・・何処に出かけましょうか。

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