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紅葉の那須・朝日岳
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二子山・武川岳・伊豆ヶ岳・子ノ権現_2016.11.13


これから歩く稜線と背後の武甲・小持・大持山今日は4年ぶりに二子山から武川岳に歩き、伊豆ヶ岳・子ノ権現を目指します。伊豆ヶ岳直下のカエデの紅葉は見頃が近いと思いますが如何でしょう・・・(2016.11.13)。

ルートと実績 西武秩父線・芦ヶ久保駅(6:43)⇒二子山雌岳(8:07)⇒二子山雄岳(8:15-19)⇒焼山(8:54-59)⇒蔦岩山(9:40)⇒武川岳(9:59-10:00)⇒前武川岳(10:12)⇒山伏峠(10:54)⇒休憩⇒伊豆ヶ岳(11:39)⇒古御岳(12:01-12)⇒高畑山(12:41)⇒中ノ沢ノ頭(13:01)⇒天目指峠(13:21)⇒子ノ権現(14:05-08)⇒西武秩父線・西吾野駅(15:02)
1)歩行時間:約8時間19分(休憩含む)
2)歩行距離:約20.1Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積プラス高度:約1870m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8
5)その他:単独
6)ルートマップ参照

二子山から武川岳への稜線は過去3度歩いている。武甲山から大持山の稜線に比べれば標高は800m程と低く、展望も落ちるからか歩く人は多くはない(小持山付近から眺める稜線)。
稜線にはナラ等の広葉樹も多かったと記憶している・・・途中には焼山(851m)と蔦岩山(1004m)と言う二つのピークがあり、小刻みなアップダウンで歩きやすいが焼山と蔦岩山の直前に短いながらも手を使う様な急勾配があった。道中は樹林に遮られ展望はほぼ開けないが焼山頂上はとても展望よく、間近の武甲山から両神山、秩父の街、そして視界が良ければ浅間山、谷川岳、赤城山、日光白根山辺りまで望めた。この稜線を進んで辿り着く武川岳(1052m)は、大岳山や棒ノ嶺辺りが僅かに展望できるのみであるが、穏やかな頂は名郷、伊豆ヶ岳、大持山、そして二子山側からの縦走路上であることから、休憩ポイントに適しており、思った以上に賑わっていた。
今回は武川岳から山伏峠へ大きく下って伊豆ヶ岳へ登り返して子ノ権現経由で西吾野駅に下る予定である。本山行のお目当ての一つに伊豆ヶ岳山頂直下のカエデの紅葉がある。見頃には早い可能性が高いがタイミングを逸すれば後悔する。直下の山伏峠・天目指峠分岐点に堂々と茂るカエデの大木が真っ赤に染まるさま見てみたいものだ。

道の駅・果樹公園あしがくぼ序盤は薄暗い沢筋の道
西武秩父線・ 芦ヶ久保駅で下車。隣接する道の駅(写真左)西側からトンネルで線路を潜って山中に入る。一旦上って緩やかに下って沢を横断しようとしたら小さな木橋が流されている。沢を渡渉して・・・沢沿いに登っていく(写真右)。

日のあたる二子山・雌岳への稜線武甲山と両神山を展望@二子山・雄岳
沢沿いを離れ二子山・雌岳への稜線に登り上げた。2名組と単独者に道を譲り稜線を進むと日差しが当たってきた(写真左)。雌岳への道は徐々に勾配を増してやがてロープを借りるほどの急勾配になる。そして芦ヶ久保駅より1時間25分程で 二子山・雌岳に着く。ここは樹林帯に覆われまったく展望が利かない、休むことなく10分程歩き隣の二子山・雄岳へ向かう。こちらは武甲山と両神山を展望できる(写真右)。そして山頂から南東に50m程進むと南側の展望も開け、これから進む 焼山・蔦石山・武川岳への稜線が展望出来た( 山名付き)。

焼山へ向かう稜線の樹林・・・日差しが届き始めた先ほど登頂した二子山@焼山山頂より
二子山を下って稜線を進む。ナラ等の黄色の紅葉(写真左)が主体で赤や橙のカエデが少ないのが少し残念である。そして焼山手前の勾配にさしかかる。ここの急勾配は記憶に残っていたが、今回は数日前に降った雨で斜面は湿っていて、とっても滑りやすい。ロープや鎖は設置されていないので、根っこや木々を掴みながら四つん這いで登って 焼山山頂に立つ。山頂からの展望を期待したが、今日は小春日和の天候で靄って遠望が利かない。先ほど登頂した二子山(写真右)や 痛々しい武甲山を眺めながら一息つく。休んでいると二子山山頂で後発となった二人組が登ってきた・・・一言二言交わし先を急ぐ。

岩の上が蔦岩山武川岳山頂
焼山を下って小刻みなアップダウンで稜線を進む。途中、200m程であるが並行する林道へ迂回した。ルートの崩落が進んで危険になったのだろう。
林道らしき道を見送って迂回路から登山道に戻ると蔦石山への急勾配にさしかかる。斜面右端の木々を掴みながら急斜面を越えて更にひと登りすると蔦石山の岩が見えた(写真左)。右側から迂回するように登ると、 4年前と同じ手作り山標板と新たな板の二つが木に括り付けられ・・・何とも素敵で懐かしい気持ちになった。
ここで小休憩していると先ほどの二人組の登山者が登ってきた。彼らも伊豆ヶ岳から子ノ権現へ進むようだ。再び私が先に発ったが以降、、彼らと会うことは無かった。 蔦岩山からは緩やかな道となり20分程で武川岳へ辿り着く(写真右)。 山頂のベンチ等には5名の登山者が佇んでいた。私も一息しようと思ったが、この調子なら古御岳で昼食(正午前後)をとれると考えて先をいぞぐ。

冬枯れ近い若木の樹林林道が出来たんですね・・・横断です
武川岳を後に少し下り名郷(天狗岩)への道を見送ると左手が若い広葉樹林帯となる。冬枯れに残る紅葉を眺めながら下り(写真左)、やがて杉樹林帯の急斜面。そして目新しい林道に出合った(写真右)・・・はて?4年前は影も形の無かったのに・・・。
林道を横断して 伊豆ヶ岳を見上げながら下ると山伏峠の車道に出合う。武川岳から400mも下ってしまった。そして 車道を横断して再び山中に入れば伊豆ヶ岳への登り返しとなる。途中、飲料タイムをとって登っていくと カエデの木々が現れる。紅葉はまだまだのようだ。

伊豆ヶ岳山頂直下のカエデの大木 伊豆ヶ岳の山頂が近くなるに従い牛歩の如くの歩みとなる。頭上には、ひと際大きなカエデが見えてきた(写真上)。まだ黄金色までしか色づいていないが枝先の葉は橙色まで染まっている。20m程先の伊豆ヶ岳山頂を踏んでから、ゆっくり鑑賞する( 写真1写真2)。

カエデの紅葉はまだ少し早い山伏峠分岐付近から一段下って見上げるカエデは青々とした葉が目立つ(写真上)。綺麗に染まるまで・・・あと1週間はかかるだろうか・・・

オカリナを吹く登山者@古御岳枝先の葉が色づくカエデ・・・見頃はまだ早い
更に下って古御岳を登り返すと、こちらのカエデも見頃はあと一歩(写真右)。東屋の向こう側で単独登山者がオカリナを吹いている(写真左)・・・演奏を聴きながら軽食をとる。。。心が豊かなひと時!ありがとう!

送電鉄塔建設中の伐採尾根から伊豆ヶ岳と古御岳を臨む子ノ権現山門を潜って西吾野駅に向かう
古御岳から杉の稜線を進み高畑山を越えると、 送電鉄塔建設で伐採された稜線に辿り着く。見晴しは良く伊豆ヶ岳や古御岳(写真左)は良く見えるが、何とも殺伐としている。
中ノ沢ノ頭を踏んで天目指峠から小刻みなアップダウンを越えると子ノ権現に辿り着く。この辺りの紅葉はまだ大分先の様だ。 本堂に参拝して西吾野駅の時刻表を確認すると、あと55分程で駅まで下山するとタイミングが良いようだ。山門(写真右)を潜って 週末で賑わう参道を進んだらピッチを上げて山道を下り 西吾野駅を目指しました

久しぶりに二子山から武川岳の稜線を歩いた。派手さは無く歩く人は少なかったが随所に急登あり歩きがいがあった。ゆっくりと静かに歩きたい人におすすめだろうか。伊豆ヶ岳のカエデの紅葉はまだ早かったが、色づき始めたカエデの大木を間近で見上げまた圧倒された。このカエデの大木を鑑賞できただけでも本山行の価値があった。
奥武蔵としては距離、累積獲得高度のやや多い、骨のあるルートであった。翌日は心地よい筋肉痛であったことを加えておく。

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