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極寒の南八ヶ岳・編笠山_2017.02.12


編笠山へ・・・凍てついた岩石帯と吸い込まれそうな紺碧の空 木曜(2/9)に寒気が入って八ヶ岳も降雪があったようだ。寒気はまだ居座っているが編笠山の予報は晴で風があるが登山適マークである。条件が良ければ西岳経由で下山したいものだが・・・(2017.02.12)。

ルートと実績 富士見高原・登山者用駐車場(6:43)⇒富士見高原登山口(6:51)⇒盃流し(7:22)⇒森林限界(10:13)⇒編笠山(11:02-17)⇒森林限界(11:40)⇒盃流し(13:08)⇒富士見高原登山口(13:24)⇒富士見高原・登山者用駐車場(13:30)
1)歩行時間:6時間47分(休憩・食事含む)
2)歩行距離:約10.8Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積プラス高度:約1250m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8、K-3+DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM
5)その他:単独
6)ルートマップ参照

先週の天狗岳は寒気が抜けた直後で最高の展望の中、登頂を果たせた。今日は長野市辺りまで雪の予報で寒気が居座っている。南八ヶ岳の編笠山の予報は冷え込みが厳しいものの晴・登山適マークであった。

編笠山と西岳@富士見高原・登山者用駐車場中央道・小淵沢ICを下りて20分程で富士見高原ゴルフ場手前の登山者用駐車場に到着(6:20)。先週後半に降雪があったが道中は良く除雪されておりスタッドレスなら問題ない。100台程停められそうな大きな駐車場には既に10台ほど停まっている。目指す編笠山が良く見える(写真上)。準備を整えてる間に8名ほどの登山者が出発していった。南を眺めると 朝陽の当たり始めた甲斐駒ケ岳がカッコよい。

南アルプス@盃流し手前富士見高原ゴルフコース入口から「編笠山」の標識に従って歩くとゲートがありその先が登山口。林道を何度か横断して盃流し入口付近で振り返ると南アルプスが綺麗に展望出来た(写真上)。木曜日の降雪で登山口手前から積雪があり、私は早々にチーンスパイクをつけたが、先行していたツボ足の登山者はコメツガの急斜面辺りで12歯のアイゼンをつけていた。

駐車場と編笠山山頂の標高差は1200m程。アップダウンは無いが途中の展望もほぼ無く、森林限界に達するまで黙々と登ることになる。特にカラマツ樹林を抜けてからのコメツガ?の急勾配の斜面は兎に角長い。 この急斜面を2100m付近まで登ると一旦、傾斜が緩んだ。気温も一気に下がったようなので12歯アイゼンに履き替えた。ここで、うかつにも・・・薄手の手袋のみで履き替えを行ったら指先が一気に冷えて、以後指先の冷たさに悩まされながらの登頂となった。

コメツガの樹林帯に茂る大きなダケカンバ2100~2300m付近の樹林帯は、風の通り道なのか?寒風が新雪を舞い上げる。トレースは確りしているが先週末の降雪間近なので歩きやすいとは言えない。時おり茂るダケカンバ?の巨木を見上げながら登る(写真上)。

森林限界に達して南アルプスを仰ぐ標高2350m辺りから登山道は北寄りに向きを変え、樹林は低くなり雪をまといはじめた。寒風が遮られ快適になったが、今度は急勾配に足がなかなか進まない。
駐車場より3時間半を要して森林限界に達し、背後の樹林帯越しに南アルプスを展望する(写真上)。その先の岩石帯の末端まで登って暫し展望する。 山頂に雲涌く富士山中央アルプスは寒気の雲に包まれている。

凍てつく岩 山頂直下の岩石帯に立つと寒風が容赦なく吹き付け、再び指先が痛くなった。風上に背を向け指先を寒さから守るように何度も立ち止まり富士山(写真上)や 南アルプスを展望する。

権現岳~蓼科山@編笠山そして、4時間20分を要し何とか編笠山の山頂に辿り着く。寒風一段と強く、時おり吹く 突風に雪が舞い上がる。風上に背を向け寒さを凌ぎながら極寒の山頂からの光景を観る。中央アルプス、北アルプスは雲に隠れるが目の前には猛々し八ヶ岳の風景が広がった(写真上)・・・こちら 拡大山名付き写真

風紋強風でできた風紋。

富士山の雲がすごい富士山頂に出来た雲がまるで噴火の様な形です。山頂付近は想像できないほどの強風なのでしょうか。

北岳と甲斐駒ケ岳@編笠山今朝、駐車場から見上げた甲斐駒ケ岳(右)や北岳(左)は雲が殆どなかったが、山頂付近は時間とともに雲に覆われ始めた。

樹氷の向こうに秩父の山々東を眺めると樹氷の向こうに奥秩父の山並みが広がる、手前が金峰山、左奥に大菩薩の山々が連なる。

権現岳・ギボシ北側には権現岳とギボシが大きく聳える。今シーズン、雪が融けたら初登頂を果たしたいものだ。

赤岳権現岳の左奥には八ヶ岳の盟主・赤岳、その背後には横岳が聳える(写真上)。右側には 阿弥陀岳、そして更に左奥には端正な 蓼科山が目を引く。

寒すぎるので西岳登頂は断念です西側眼下には西岳が良く見える(写真上)。目を凝らすと 車山と美ヶ原が展望できるが背後に連なる北アルプスは展望できない。当初は西岳経由で富士見高原へ下山する予定であったが今日の寒さでは早々の下山が得策と判断。

寒風なく、極楽です編笠山頂に15分滞在し、登りと同じルートで下山の途に着く。直下の岩石帯を慣れないアイゼンで慎重に下り終えると頭上は樹林に覆われた(写真上)。何事もなかったような穏やかさを感じ、もしかしたら西岳を回って帰れたのではないか錯覚してしまう。3人、4人そして2人と山頂を目指す登山者とすれ違い、道を譲りながら下る。

林道横断長く感じたコメツガ樹林帯の斜面も難なく下り、 石小屋跡辺りで喉の渇きを感じ一息ついてアイゼンを外した。サイドポケットの料水は完全に凍っていたのでザックから半分凍ったペットボトルを取り出し喉を潤す。そして 盃流しを見送って冬枯れのカラマツ茂る林道を横切ったら(写真上) 登山口に辿り着いた。ゲートを潜ってゆっくり歩み 富士見高原の駐車場に帰還した。

雪山の厳しさと、自分の未熟さを痛感した山行であった。カメラの操作性を考え手袋は薄目の物で対応していたが全く防寒不足。
山頂の気温ですが、、、私のあてにならない腕時計の気温計(実際より10度ぐらい高くなる)によると-6度であった。山頂の登山者によると-15度。寒風を加えれば体感は-20度を下回っていただろう。

撮影した写真のアルバム
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