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セツブンソウ@秩父・堂上
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蕨山・有間山・日向沢ノ峰・棒ノ嶺_2017.03.25


鷹ノ巣山~雲取山・芋木ノドッケ@日向沢ノ峰 今日は未踏の都県境尾根(日向沢ノ峰~棒ノ嶺)を歩きます。さわらびの湯から蕨山・有間山を越えて日向沢ノ峰を目指せば都県境尾根を歩いて周遊できますね(2017.03.25)。

ルートと実績 さわらびの湯駐車場(5:56)⇒金毘羅神社跡(6:36-40)⇒大ヨケノ頭(7:28)⇒藤棚山(7:57)⇒蕨山展望台(8:20-24)⇒蕨山(8:31)⇒逆川乗越(8:39)⇒橋小屋ノ頭(8:59-9:01)⇒タタラノ頭(9:29-32)⇒有間峠(10:03)⇒仁田山を巻く・林道⇒51号鉄塔(10:31-36)⇒県境尾根出合(11:03)⇒日向沢ノ峰(11:09-25)⇒長尾丸山(13:01)⇒槇ノ尾山(13:27)⇒棒ノ嶺(13:44-57)⇒岩茸石(14:19)⇒白谷沢登山口(15:12)⇒さわらびの湯駐車場(15:31)
1)歩行時間:9時間35分(休憩含む)
2)歩行距離:約24.1Km(AMBIT3 PEAKより)
3)累積プラス高度:約2100m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8、KP+DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM
5)その他:単独
6)ルートマップ参照

今週は少し長めのルートを歩きたいと思い地図を眺めていると未踏の都県境尾根(日向沢ノ峰~棒ノ嶺)が目に留まった。ここの踏破を目的にした場合、日向沢ノ峰へのアプローチは①鳩ノ巣から川苔山経由②東日原から三ッドッケ・蕎麦粒山経由③さわらびの湯から蕨山・有間山経由が考えられるが、②は残雪が気になり、①②は早朝発だと自家用車利用が必須、車の回収が難しい(棒ノ峰から岩茸石山・惣岳山経由で御嶽駅まで歩けば良いだろうが・・・)。従って、今回は③をアプローチとして棒ノ嶺よりさわらびの湯に下山する周遊コースを選択する。

金毘羅神社本殿西平山の左奥に伊豆ヶ岳、左奥に武川岳・武甲山 早朝5時半過ぎにさわらびの湯駐車場に到着。軽い食事をとって準備を整え6時少し前に歩き始める。 車道の反対側に面したお墓の隣から山道が始まる。数分歩くと金毘羅神社本殿が建っている(写真左上)。かつてこの神社は、金毘羅山の肩の辺りに建っていたようだが焼失し、ここに本殿が移されたようだ。 その神社跡に30分程で辿り着く。土台のみが残っており祠も置かれている。薄手のジャケットを脱いで一息つく。
その先には金毘羅山が聳えるが道はピークを左に巻くように越えて行き、やがて快適な尾根道となる。右側はクヌギ・コナラ等に変わり、木々間から丸山と伊豆ヶ岳へ連なる二つの稜線が見え隠れする。尾根を右端まで移動して木々間から山々を眺めると間近にこちらと標高が同じぐらいの山が大きき構えている・・・なんと言う山だろう?(自宅へ帰ってから調べると西平山と呼ばれているようだ)・・・右奥には伊豆ヶ岳、左奥には武川岳と武甲山が聳えている(写真右上)。

冬枯れの快適な尾根道右端から有間山、蕎麦粒山、日向沢ノ峰、川苔山 中登坂で湖畔へ下る道を左に見送り更に快適な冬枯れの尾根を進む(写真左上)。林道を横断してひと登りすると 大ヨケノ頭を越える。その少し先、左側の視界が開けた。これから向かうタタラノ頭・日向沢ノ峰、そして川苔山も確認できる(写真右上・・・ こちら山名付き)。そして、やや急な斜面を登って100m程高度を稼ぐと 藤棚山に辿り着く。このピークを越えて一旦下ると蕨山展望台へ登り返しが始まる。

丸山の遥か先に日光白根山@蕨山展望台橋小屋ノ頭着 歩き始めて2時間20分程で 蕨山展望台に辿り着く。周りの木々が視界を少し遮っているが一息つきながら展望する。今日の視界は抜群とはいかないが丸山の遥か先には日光白根山が確認できる(写真左上)。日光男体山や赤城山も微かに見えるだろうか。 子ノ権現武甲山大岳山等は確り展望できる。展望台を後にして蕨山の最高点を越えて逆川乗越まで穏やかに下ると本ルート一番の急登となる。これを登り切ると有間山の一つのピークである橋小屋ノ頭(写真右上)に辿り着く。展望は無いので呼吸を整えたら先をいぞぐ。

有間山最高峰のタタラノ頭へ次に目指す51号鉄塔 有間山稜を歩くのは久しぶりだ。。確か・・3年程前の5月に「気ままな男の山歩き」の赤城さんとご一緒して以来。 あの時は眩しい新緑だった。。
今回は冬枯れの有間山。木々間から 両神山浅間山、そして帰路に向かう 棒ノ嶺を眺めながら緩やかなアップダウンを歩む。残雪が少しあるが、この辺りは問題なく、最高峰のタタラノ頭を越えて進み(写真左上)、 有間峠へ下る( 峠からの展望)。ここからは有間山の一つのピークである仁田山を左に巻きながら 林道を行く。程なく目の前に懐かしい51号鉄塔が見えた(写真右上)。次はあの鉄塔へ向かう。

武甲山・大持山・有間山方面@51号鉄塔林道から尾根道に戻り、 木段の斜面を登り51号鉄塔へ辿り着く。生憎、遠望は利かないが北側の有間山・武甲山方面の開かれた光景をゆっくりと眺める(写真上、こちらは 山名付き)。目を凝らせば秩父の浦山ダムも良く見える。そして東に目を移せば、これから登る日向沢ノ峰から連なる 都県境尾根が棒ノ嶺へ更には高水三山まで続いている( 拡大山名付き)・・・魅かれる光景だ。

日向沢ノ峰・・・狭いですけど、ここで昼食三頭山越しの富士山・・・霞んでる@日向沢ノ峰 都県境尾根まではあと標高で100m足らず。鉄塔手前から残雪が増えたが何とかなると考え進むが甘かった。 木々を掴みながら凍結気味の斜面を登るが不安定になったので体を確保できる所でザックをおろしチェーンスパイクを履く。ここまで一人も出会わなかったが6、7名のトレランチームが「滑る~」と言いながら降りてきた。背を低くしたり、手を着いたり、お尻を着き難儀しながら下っていった。
尾根に登り上げると左に5分程進み日向沢ノ峰に辿り着く(写真左上)。ここは飯能市の最高点のようだ・・・歩き始めて5時間強、何とも山深いピーク、ここを貸切って昼食とする。正面には 鷹ノ巣山から雲取山・芋木ノドッケの展望が開ける。目を凝らせば三頭山越しに富士山(写真右上)、右手には 蕎麦粒山や三ッドッケが良く見える・・・川苔山と比べ遜色ない展望である。蕎麦粒山までは近く、90分程で往復できそうだが、次回にとっておこう。

ヤセ尾根注意棒ノ嶺へ辿り着く 昇ってきたピークを少し戻り、 棒ノ嶺への標識に従って右側の尾根を進む。残雪の緩やかな斜面は直ぐに、本ルート一番の急降下となる。凍結箇所多くチェーンスパイクで慎重に下ると尾根上の 50号鉄塔に辿り着く。右側には 川苔山が大きく聳え、左側には 先ほど居た51号鉄塔が見える。鉄塔の先の下り斜面でチェーンスパイクを外しヤセ尾根(写真左上)を越えるとその先が長かった。1000m級の名も無いピーク( 山ナシ山?クロモ山?)と 長尾丸山槇ノ尾山等の900m級ピークを越えて日向沢ノ峰より2時間半近くを要し棒ノ嶺(写真右上)に辿り着く。日向沢ノ峰から棒ノ嶺へは標高を400m落とすのだが累計の登り返しは350m以上もあり結構な尾根歩きだ。
頭上は薄雲が広がって肌寒い。朝脱いだジャケットを羽織り、山頂のベンチに座って行動食を口にする。目前に広がる霞んでしまった山々を暫し眺めた( 午前中に登っていった藤棚山・蕨山子ノ権現・関八州見晴台)。

白谷沢のゴルジュ帯を下る後続者ハナネコノメソウ!! 棒ノ嶺まで辿り着けば、後は何度も歩いた道を下るだけ。気が緩んだわけではないが、歩き始めると右足の外側の踝に痛みを感じる。思った以上に脚は疲労したようだ。下山は 岩茸石から白谷沢に下りゴルジュ帯(写真左上)をゆっくり行く。ハナネコノメソウ(写真右上)が咲いており、最後にご褒美を戴いた気分。 登山口に下山したら道際に咲く ギブシを眺めながら 有間ダムを渡って今朝歩き始めたさわらびの湯駐車場に辿り着いた。

今日のルートは距離、累積獲得高度とも十分で重量級であった。今回初めて歩いた日向沢ノ峰から棒ノ嶺の都県境尾根は展望も少なく総じて地味である。歩くのは4月後半からの5月頃が適しているかな。新緑やツツジ、野草が迎えてくれることだろう。

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