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石尾根を展望@雲取山
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酉谷山・三ツドッケ・・・タワ尾根より_2017.11.24


ウトウの頭山頂から急斜面を下り酉谷山を展望 今回は奥多摩最深部の未踏ルートの山行。タワ尾根や長沢背稜縦走路の美しい木々を眺めながら歩きます(2017.11.24)。

ルートと実績 東日原バス停(6:09)⇒一石山神社(6:32-34)⇒一石山(7:21)⇒ミズナラ巨木(7:44)⇒金袋山(8:09)⇒篶坂ノ丸(8:30)⇒ウトウの頭(9:06-07)⇒モノレール出合(9:34)⇒長沢背稜縦走路出合(9:58)⇒酉谷山分岐(10:29)⇒酉谷山(10:52-58)⇒酉谷避難小屋(11:10-11)⇒ハナド岩(12:30-32)⇒三ッドッケ分岐(12:47)⇒ 三ッドッケ(12:57-13:21)⇒一杯水避難小屋(13:37-43)⇒ヨコスズ尾根⇒東日原駐車場(15:09)
1)歩行時間:9時間00分(休憩・昼食含む)
2)歩行距離:約23.7Km(AMBIT3 PEAKより、沿面)
3)累積プラス高度:約1750m(AMBIT3 PEAKより)
4)カメラ:K-1+DFA24-70mmF2.8、KP+DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM
5)その他:単独
6)ルートマップ参照

雲取山の北隣の芋木ノドッケから東京・埼玉都県境に長い稜線が連なっている。芋木ノドッケから三ッドッケ(天目山)までを長沢背稜と呼ぶようである。なお、稜線はその先も日向沢ノ峰まで連なり、ここで三方向(有間山稜、棒ノ嶺、川苔山)に分ける。
私は過去三度、東日原から三ッドッケに登頂しているが、西側の長沢背稜は歩いていない。今回は東日原を起点にタワ尾根で長沢背稜に登り上げ、酉谷山を越えて三ッドッケまで歩き、ヨコスズ尾根で東日原に下る。

東日原~一石山

東日原バス停稲村岩
東日原バス停(写真左上、トイレ有り)の少し手前に20台程停められる有料駐車場がある。自治会で運営しているのだろうか?管理人やゲートは無く ポストに500円を投入するだけのシンプルなものだ。日原街道を鍾乳洞方面に歩いていくと鷹ノ巣山登山口があり、稲村岩が見える(写真右上)。岩の左側の尾根を登っていくと鷹ノ巣山だ。
一石山神社 小川谷橋を渡って右に進むと日原鍾乳洞の手前に一石山神社がある(写真上)。山道はこの神社から始まる。
階段を上って鳥居を潜れば一石山神社鳥居の左側から山道へ向かう 石段を登って鳥居を潜ると正面に本殿(写真左上)。鳥居左側に社殿?(写真右上)・・・社殿の右脇の路地を登る。
落石防止の頑丈なフェンスの間から山道へ取り付く 路地を折り返して落石防止の頑丈なフェンス下を進む(写真上)。前方には圧倒されそうな燕岩立ちはだかっている。フェンスとフェンスの間を上がって山道に取り付くが、踏み跡が乏しく、前日の雨で滑りやすくなった急斜面を四つん這いで踏み跡まで直登・・・難儀であった。正解は直登ではなく左上に登っていくようである。 *一石山神社前後はGPSの電波が弱く、ログデータ(gpx)はあてにはなりません
いきなりの急登20分程でベンチベンチ登っていくと大きな岩が立ちはだかる
踏み跡に従い急な斜面をジグザグに登っていくと穏やかになりベンチに到着(写真左上)。ベンチで右に曲がって進むとやがて露岩(写真右上)、左に巻き再びジグザグに急登すれば、タワ尾根の末端まで登り上げる。あとは穏やかに100m程進めば 一石山の小さな山標を発見。

ミズナラの巨木~篶坂ノ丸

金袋山のミズナラ標識に従い この先、スマフォにダウンロードした地図とGPSの位置情報を確認しながら・・・緩やかな広葉樹の森の様な尾根を行く(写真上、1/16500の地図も持参しましたが・・・)。
ウッドサークルに守られたミズナラの老木 大きなミズナラの老木が倒木に囲まれるように茂っている(写真上)。 左から回り込むと説明板・・・根が踏まれて更に弱らないようにウッドサークルで守っているのですね。
ミズナラの巨木と書かれた付近の大木 乏しい赤テープに従って緩やかに尾根のピークらしき所へ歩く。大木が茂り足元には「ミズナラの巨木」の標板。背後は長沢背稜が確認できる(写真上)。
一人、美しい樹林帯を行く 手作りの「人形」の標板を探すが出合えず、スマフォとニラメッコする。踏み跡は落ち葉で不明確、少し外すと落ち葉のラッセルで少なからず体力を使う。やがて確りとした踏み跡・・美しい樹林を眺めながらの心地よい歩み(写真上)。
金袋山・・・しゃれた手標識 一石山より50分弱で洒落た手作りの山頂標に辿り着く(写真上)。ここまで背後に1名を確認したのみで誰とも会わなかったが、、なんと! 金袋山にはテントが1張・・中から話し声が聞こえました~。
森のような広い尾根 誰もいない原生林の尾根を行く(写真上)。
青空に・・・更に映える樹林帯 青空に木々が映えます(写真上)。
篶坂ノ丸着目指すウトウの頭
一石山より70分程で篶坂ノ丸に着く(写真左上)。前方にウトウの頭(写真右上)。

ウトウの頭~長沢背稜出合

露岩の斜面を直登 頂きに向かって登っていくと露岩が現れる(写真上)。露岩を縫いながら直登。
立ちはだかる岩場立ちはだかる岩場・・その2
もうウトウの頭かな・・と思ったら小さな岩場(2ヶ所)が立ちはだかった(写真上)。よじ登れそうだが、左側に巻くような踏み跡。一つ目は左側から回り込んで尾根に戻り、二つ目も同様に左に回り込み側面から手も使って戻る。
手製の山頂標示展望は全くない
岩場を越えると直ぐにウトウの頭です。手製の表示板(写真左上、、、 こちらもう一つ)。山頂は木々に囲まれて全く展望がありませんが(写真右上)、頂の先から急勾配をジグザクに下ると北側の視界が少し開けて 酉谷山が見えます。
険しい岩稜を左に巻いて振り返る ジグザクに下りた先に狭い岩稜が続いている。倒木が岩稜に横たわり遠目には歩けそうもないが、右から登って進むと踏み跡がある。その先、大きな岩場が前方から現れトラロープで左(南)側に巻くように促され下っていくと岩場を完全に巻いた(写真上は巻いた岩場を振り返ったところ)。
コルから登り始めると再び岩・・・ 岩場を下った先のコルを「大京谷のクビレ」と呼ぶ様だ。ここから登り返して1602mのピークを越えるのですが再び岩場が立ちはだかる(写真上)。はて?と立ち止まり一息。。確か地図には・・・二つ目の岩場も南に巻くと記載されていたことを思い出し。左に巻ながら越える。
作業用モノレール出合モノレールに従い尾根を行く
岩場を巻いて尾根に乗ると作業用モノレールに出合う(写真左上)。あとはモノレールに沿って尾根を歩く(写真右上)。
左側に雲取山長沢背稜出合
モノレール終点を見送って尾根を行く。左手の木々間からの雲取山が近い(写真左上)。モノレール終点から5分程で長沢背稜縦走路に出合う(写真右上)。

酉谷山・ハナド岩

綺麗な樹林茂る長沢背稜を行く 冬枯れの長沢背稜縦走路を東に向かう(写真上)。縦走路は長沢背稜の南斜面につけられているためアップダウンは少ない。
良く目立つ大岳山 木々間から大岳山(写真上)。この山容は遠くからでも同定しやすい。
ブナの森が美しい 写真では良くわからないですが、この辺りのブナ林はとても綺麗でした(写真上)。
埼玉名峰・・・両神山 展望は乏しいですが・・・両神山(写真上)。
縦走路から酉谷山へ直下はダケカンバが茂る
縦走路から酉谷山へ向かう(写真左上)。山頂付近はダケカンバ(写真右上)。
三宝山と甲武信ヶ岳酉谷山初登頂
一番奥の中央の山をよく見ると三宝岩が見える!と言うことは三宝山、左は甲武信ヶ岳(写真左上)。本日最高峰の酉谷山初登頂(写真右上)。
富士山@酉谷山 酉谷山から仰ぐ富士山(写真上)。雪が少し増えましたね。
鷹ノ巣山の手前にウトウの頭@酉谷山石尾根の先に丹沢山塊@酉谷山
中央に堂々と聳えるのは鷹ノ巣山、手前は先ほど歩いたウトウの頭(写真左上)。奥から・・・丹沢、石尾根、タワ尾根(写真右上)。
小黒だろうか?秩父の街が見えます
北側の木々間から見える丸い山は小黒かな(写真左上)?あの山を越えて険しい尾根を行けば熊倉山へ辿り着けるとか・・・。秩父の街も見えます(写真右上)。
酉谷避難小屋避難小屋・・・綺麗ですね
尾根を少し下って酉谷避難小屋着(写真左上)。とても綺麗な避難小屋(写真右上)。
木橋は慎重に武甲山、大霧山、丸山
縦走路は稜線の南側につけられてますので大半は南側に切れ落ちていて木橋で補強されている所も・・・(写真左上)。酉谷山を越えた辺りから檜林が混ざり始めて、更に地味な歩きだが木々間からは時おり武甲山(写真右上)も見えました。
ハナド岩からの眺め 三ッドッケ分岐手前900m辺りに展望の良いハナド岩が(縦走路から20m程南側に)あるようだ。注意深く歩くと道標の下の方にマジックで「ハナド岩」と書かれていて右側の小道を行くと直ぐに崖の上に立ち大きく視界が開けた(写真上)。 こちらは山名付き拡大表示

三ッドッケ・ヨコスズ尾根・東日原下山

縦走路から三ッドッケへ@三ッドッケ山頂
ハナド岩から15分ほど歩き三ッドッケ(天目山)分岐(写真左上)。脚は大分疲れているが10分程で三ッドッケ登頂(写真右上)。 今日は朝から未踏ルートであったが、これから先は何度か歩いている。緊張が少しほぐれた様で空腹を感じる。今日は今まで水分補給のみでザックも下ろしていなかった。おにぎりを食べながら回りの山々を眺める。
武甲・小持・大持山@三ッドッケなだらかなピークの武川岳、その手前の尾根はウノタワや鳥首峠@三ッドッケ
有間山稜の伐採地帯@三ッドッケ埼玉副都心@三ッドッケ
仙元峠・蕎麦粒山・日向沢ノ峰@三ッドッケ 本仁田山・大岳山・御岳山@三ッドッケ 雲取山、芋木ノドッケ、ウトウの頭@三ッドッケ 今日は朝から快晴であったが昼を過ぎると雲が多くなり、眺める山々にそそぐ日差しはマダラである(このピークからの素晴らしい展望は、 こちらの山行録を参照ください)。
一杯水避難小屋へ下る 三ッドッケを越えて一杯水避難小屋へ下る(写真上)。ここで縦走をはなれてヨコスズ尾根を下る。
熊棚???? ヨコスズ尾根の木々も綺麗です。良く見ると熊棚のようなのが枝に沢山ついている(写真上)。熊がそんなに沢山生息しているとは思えないが・・・なんでしょう?
見上げるブナの巨木 立派なブナを見上げながら(写真上)・・・。
左に切れ落ちた狭い道を行く標高を落とすとカエデが
左側が切れ落ちた狭い道を下る(写真左上)。標高を落としてくると綺麗なカエデが残る(写真右上)。
カラカラと音を出して・・・ミズナラの落葉 ミズナラの黄葉も残ってますね。風が吹くとカラカラと言う音をたてて・・・落葉のじゅうたんに落ちていく(写真上)。
下には東日原の集落東日原の駐車場が見えた
ジグザクに下って灰屋を見送ると下の方に東日原の集落(写真左下)。暗くなる前に下りられて良かったです。東日原の有料駐車場はもうすぐです(写真右上)。駐車場に着いたら500円玉を忘れずに料金箱に入れて家路につきました。

今日は未踏のタワ尾根と長沢背稜の半分を歩いた。酉谷山、ハナド岩、三ッドッケ以外は展望に乏しいがブナやミズナラ茂る綺麗な樹林帯を眺めながらの歩きは心地よく、思った以上に満足で達成感のある歩きだった。
今日歩いたルートで出合った人は少なくタワ尾根で2名、酉谷山前後で3名、三ッドッケ付近でも3名のみ。タワ尾根の広葉樹林帯はルートが分かり難く地図やGPSは手放せない。また、ウトウの頭の前後の岩場も事前調査が必要でしょ。。。可能であれば経験者同行が良いでしょう。

撮影した写真のアルバム
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