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八方池の絶景
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鳥海山の2日間...象潟口と矢島口_2021.08.15_16


ガス間から鳥海山頂部を見上げる@康新道後半
季節外れの梅雨前線で山行は無理と思ったが、前線が僅かに南下して秋田県以北の日本海沿いは晴れそうだ。2日間完全フリーなので鳥海山まで遠征して2日間歩こう。
鳥海山へは過去5度訪れているが未踏の矢島口が気になっていた。今回はこのルートと象潟口のルートを巡る(2021.08.15-16)。


2021.08.15 象潟口から新山・笙ヶ岳へ
初日は長時間運転の疲れを考慮して鳥海湖や笙ヶ岳辺りの散策程度と思っていたが、結局は象潟口のルートをフルで巡った。
ルートと実績 鉾立・象潟登山口(5:57)⇒賽ノ河原(6:57)⇒御浜(7:21)⇒御田ヶ原・扇子森(7:40)⇒御田ヶ原分岐(7:50)⇒七五三掛(8:09-12)⇒文珠岳(8:46)⇒伏拝岳(9:15-21)⇒行者岳(9:33)⇒新山(10:26-27)⇒御室(10:46-11:02)⇒千蛇谷⇒七五三掛(12:17)⇒御田ヶ原分岐(12:42)⇒鳥海湖⇒御浜・鳥海湖分岐(13:19)⇒笙ヶ岳(13:48-50)⇒御浜(14:38)⇒賽ノ河原⇒鉾立・象潟登山口(15:43)
1)歩行時間:9時間46分(休憩含む)
2)歩行距離:約19.3Km(沿面)
3)累積高度:約1630m(iPhone8より)
4)カメラ:α7R4,α7R3
5)レンズ:TAMRON35mmF2.8,TAMRON24mmF2.8,TAMRON70-180mmF2.8,SIGMA105mmF2.8MACRO
6)その他:単独
7)ルートマップ参照

道中はガスが多かったが外輪山中盤からガスが払われ始めて新山や七高山の絶景を 眺めることが出来た。ただ、七高山をパスして新山に急ぐと数分の差でガスってしまった(残念)。 下山は七五三掛辺りから霧雨となり終盤は終始小雨。 昨日まで冷たい雨が続いていたようで、傷んだ花が目立った。ミヤマセンキュウが群生し、チョウカイアザミ、チョウカイフスマが元気よく咲いていたのが印象的。

初日・・・鉾立駐車場
今日はお盆の日曜日で人出が多く(写真上、鉾立駐車場)、5時を過ぎると続々と入山していく。体を休めてからのスロースタートと思っていたが我慢できるはずもなく6時から歩き始めて しまう。
鳥海湖と鍋森@扇子森
山中に入ると早々にガスが上がってきた。鳥海湖まで登るとガスに追いつかれ幻想的な光景が広がる(写真上)。
ガス間から新山@扇子森
扇子森のお花畑、、舞い上がるガス間から新山と外輪山が見え隠れ(写真上)。
歩いて来た外輪山・・・飛島も見える
七五三掛で山頂を見上げながら一息入れる。外輪山に登り始めると展望は全く閉ざされたが伏拝岳辺りまで進むとガスが払われ始めて伝って来た外輪山が良く見えた(写真上)。
イワブクロ
外輪山の岩場に咲くイワブクロ(写真上)。
秋色に染まるホソバイワベンケイ
ホソバイワベンケイは秋色に染まり始めている(写真上)。
パノラマ・・・新山と七高山
中央に最高峰の新山、左に御室、右には新山に次ぐ高峰の七高山(写真上)。この後、新山に急いだが数分の差でガスってしまいました・・・残念。
ヨツバシオガマ
新山登頂を果たし直下の御室で軽食、、、千蛇谷を下る。七五三掛の先ではヨツバシオガマが咲いていた(写真上)。道中花は多いがピンク色やオレンジ色の花は少ない。
千畳ヶ原と月山森・・・また歩きたいなあ
御田ヶ原分岐から笙ヶ岳側に向かうと、ガスが払われて2年前に歩いた千畳ヶ原と月山森の光景が広がった(写真上)。
この先、、霧雨が強くなり最後は小雨が降り続いた。途中、少し無理をして黙々と笙ヶ岳まで往復したが当然ながら展望は得られなかった。機会をつくりリベンジしたいものだ。


2021.08.16 矢島口から七高山へ
今回の鳥海山遠征では矢島口コース(祓川登山口)を歩くことが主目的。
ルートと実績 祓川登山口(5:19)⇒祓川ヒュッテ(5:22)⇒竜ヶ原湿原⇒祓川神社(5:32)⇒賽ノ河原(5:57)⇒御田(6:21)⇒七ツ釜避難小屋⇒康ケルン(6:42)⇒康新道分岐(6:58)⇒ケルン(7:08-10)⇒台(7:30-32)⇒七高山(9:16-19)⇒軽食13分⇒七高山(9:46)⇒氷ノ薬師(9:48)⇒大雪路⇒康新道分岐(11:25)⇒七ツ釜避難小屋⇒康ケルン⇒御田(11:55)⇒賽ノ河原(12:13)⇒祓川神社⇒竜ヶ原湿原⇒祓川ヒュッテ⇒祓川登山口(12:45)
1)歩行時間:7時間26分(休憩含む)
2)歩行距離:約10.3Km(沿面)
3)累積高度:約1090m(iPhone8より)
4)カメラ:α7R4,α7R3
5)レンズ:TAMRON35mmF2.8,SIGMA105mmF2.8MACRO
6)その他:単独
7)ルートマップ参照

秡川登山口から七高山への直登ルートは石の斜面と 湿原・雪渓(片道3回横断)が交互に現れアオノツガザクラ・ヒナザクラ・イワイチョウ等が群生していて良い雰囲気、登山者も少ない。
今回、往路中盤からは直登ルートを離れて展望の良い康新道経由で七高山へ向かった。だがコース序盤こそ雄大な鳥海山を仰げたが早々にガスが上がって展望は得られなかった。道中は目線程の草(花)がヤブ漕ぎに近いほど生い茂り雨露をたっぷり含んでいたので、あっと言う間に衣類から浸水して靴の中まで・・(ヤッケ他で完全防水要)。 ガスや靴の浸水でテンションが下がり昨日の疲れも加わって辛い登山となった。

二日目・・・竜ヶ原湿原と鳥海山
秡川登山口は竜ヶ原湿原と鳥海山の展望で始まる(写真上)。湿原にはミズギクサワギキョウ、ワレモコウ等が咲いている。何とも贅沢なエントランスに、いきなりテンションアップです。
秡川ヒュッテ・秡川神社と竜ヶ原湿原
秡川神社を見送ると山中となり石の斜面を登っていく。眼下には竜ヶ原湿原、秡川ヒュッテ、秡川神社の光景が箱庭のように広がる(写真上)。
賽の河原の雪渓を登る後続者
タッチラ坂と呼ばれるダケカンバの斜面を暫く上ると賽の河原に到着、そのすぐ先には雪渓が残っている。雪渓際にはイワイチョウやヒナザクラが咲いている。アイゼンを装着するほどの傾斜は無いが最上部は崩落に要注意、雪渓を越えて振り返ると後続者が雪渓を登っていた(写真上)。写真では良くわからないが背後の山並みには・・・遥か秋田駒と岩手山を確認できた。
山頂を眺めながら草をかき分け進む
御田と呼ばれる雰囲気の良い小さな湿原や七ツ釜の滝を越えて登っていくと康新道分岐に差し掛かる。まっすぐ進めば大雪路を経て七高山に至るが、往路は右側の康新道を選び七高山へ向かう。
ひと登りすると広い草原の様な大地に飛び出す(写真上)。鳥海山頂付近の猛々しい山容が現れて思った通りの光景だが登山道は目線ぐらいまで茂る雨露十分の草が覆いかぶさるように茂り衣類から侵入した水分があっという間に靴まで達し、これが辛い歩きの始まりとなった。
新山を展望・・・パノラマ@台
断崖際まで進み山頂を見上げる(写真上)。右側にはお目当ての稲倉岳や日本海の絶景が広がっているはずだがガスが上がって展望できない・・・残念。
朝露に濡れたチョウカイフスマ
山頂付近の展望もガスに閉ざされてしまったが、足元には朝露のチョウカイフスマ(写真上)やイワギキョウ、ホソバイワベンケイ等が茂ている。
大きな岩を左にかわすとお花際の登攀
断崖際に大きな岩が立ちはだかり左に避けるように越える。大岩の壁際に茂るヤマハハコ、アキノキリンソウ、チョウカイアザミ等のお花を掻き分けるように登る(写真上)。
新山はガスっている
康新道分岐からは大幅ペースダウンの2時間20分をも要し七高山へ辿り着く。最高峰の新山からの展望は望み薄(写真上)、浸水した靴の影響や昨日の疲れの影響だろうか・・・足先や足底に痛みが出てきた。新山のアタックは断念して舎利坂を下って下山の途につく。
ヒナザクラも絶えることなく咲く
氷の薬師、雪渓を横断するとヒナザクラ(写真上)、アオノツガザクラ、イワイチョウ等が咲くロックガーデン風の道が続く。
大雪路の雪渓際を下る
大きな雪渓際を下る(写真上)。大雪路と書かれた表示板を見送ると、往路で分岐(康新道分岐)した地点まで下った。
あとは、往路で登ってきた道、、足をかばうようにゆっくりと。。お花を鑑賞(ベニバナイチゴヒオウギアヤメ・・)し、登山口に下山。


両日とも早々にガスが上がって展望は乏しかったが、夏のお花や雄大な鳥海山を眺めることが出来た。違うルートを二日間かけて歩くと満足感が違いますね。このような歩き方も良いなあと感じました。

撮影した写真のアルバム
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