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双六岳より観る槍ヶ岳
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北股岳と門内岳...飯豊温泉より_2022.08.21


杁差岳から地神北峰へ連なる美しい稜線@地神山
飯豊連峰北部の嫋やかな稜線を歩きました(2022.08.21)。

ルートと実績 丸森尾根登山口(4:55)⇒夫婦清水(6:42-46)⇒丸森峰(8:17)⇒地神北峰(9:10-15)⇒地神山(9:29-30)⇒扇ノ地神(9:58)⇒胎内山(10:04-07)⇒門内小屋(10:21-23)⇒門内岳(10:25-28)⇒北股岳(11:18-32)⇒門内岳(12:21-22)⇒門内小屋⇒水場(12:29-37)⇒胎内山⇒扇ノ地神(13:03)⇒梶川峰(13:42-43)⇒湯沢峰(15:24-25)⇒梶川尾根登山口(16:35)⇒飯豊温泉駐車場(16:37)
1)歩行時間:11時間42分
2)歩行距離:約18.8Km(沿面)
3)累積高度:約2080m(iphone8Plus)
4)カメラ:α7R4
5)レンズ:FE PZ16-35mmG,TAMRON70-180mmF2.8
6)その他:単独
7)ルートマップ参照

昨年10月、杁差岳に登頂して飯豊山域にデビューした。紅葉はまだ残っており、杁差岳手前の鉾立峰から眺める頼母木山・地神山の峰々が最高に綺麗だった。この時から飯豊連峰や朝日連峰を小屋泊で歩きたいと思うようになり、その後、最小限のアイテムは揃えた。だが、今年は家庭の事情と不安定天候・・・最低3日の完全フリー確保が出来ず秋も迫って来た。
8月は特に天候不順で数少ない山行もガス、、8月は諦めかけていた所、東北のみ2日連続(8/21-22)で晴れの予報となった。嬉しいことに前日の午後から翌日(8/20-21)は完全にフリー。前日午後を移動日として日帰りで北股岳までを目標に飯豊北部の稜線を歩くことにした。

丸森尾根序盤・・・岩場の急登
前日の夕方に「道の駅 白い森おぐに」に着けて車中泊、翌早朝に飯豊温泉へ移動した。食欲が無くて朝食はパン一個のみ、残りのおにぎりは昼食と一緒にザックに詰めて、丸森尾根登山口から山中に入った。
上の写真は序盤の岩場急坂、、ロープがあっても良さそうだ。この時は丸森尾根を登りで利用して良かったと思ったが梶川尾根の終盤も勝るとも劣らない急坂だった。
朝日連峰を眺めながら一息
夫婦清水手前辺り、、、額や腕から滴り落ちるほどの大汗で既にズボンまで絞れる程。脚が前に出なくなり吐き気を感じ始めた。兎に角、苦しくない極端に遅いペースで進み、朝日連峰を眺めて一息(写真上)。暫くすると、吐き気は治まりペースも上がって来た。暑さにやられ始めていたのかもです。
飯豊連峰北部@地神北峰・・・この景色が観たかった
登山口より4時間15分を要して主稜線上の地神北峰に辿り着き、杁差岳へ連なる嫋やかな稜線を眺める(写真上)。ここからの眺めは思った通り素晴らしい!目を凝らすと頼母木小屋、鉾立峰、杁差小屋・杁差岳が確認できますね。
タカネマツムシソウ
主稜線際に咲くお花の主役は既にタカネマツムシソウ(写真上)、トリカブト、ウメバチソウ。涼しい風が吹いて心地よく歩けます。
地神北峰と朝日連峰、月山、鳥海山@地神山
地神山から眺める地神北峰(写真上)。雲は湧いてきましたが視界は良く、朝日連峰が良く見える。その背後には薄っすらと鳥海山と月山も確認できた。
これから歩く稜線@地神山
これから歩く主稜線@地神山(写真上)。非常に歩きやすくて中央右奥の北股岳へは2時間足らずであった。一ヶ月後は草紅葉が始まっているかな。
二王子岳と胎内尾根の山々@地神山
稜線の右手に聳える山々(写真上)。写真右側の大きな山容は二王子岳かな。お花多い6月に登山計画書まで作ったが天気が悪くて登頂叶わず。
飯豊山~門内岳
扇ノ地神と胎内山を越えると門内小屋・門内岳が目前に迫り、目指す北股岳が近づく(写真上)。左奥には飯豊山が聳えますね。。。今度は飯豊山まで歩きたいものです。
今朝の吐き気は完全に治まって快調に歩めるが水分の消費が普段よりも多く、担いできた2リットルの2/3を飲み干してしまった。門内小屋で水の調達が出来なければ門内岳でUターンを考えたが、小屋番さんに確認すると水場は問題ないと親切に教えていただいた。
北股岳へ向かう
門内岳を越えて穏やかに下って北股岳を目指す(写真上)。ギルダ原で振り返る嫋やかな稜線。。この辺り、、一ヶ月前なら高山植物が素晴らしいようですね。今はコゴメグサ、ウメバチソウ、タカネマツムシソウが元気に咲いていました。
梅花皮岳、烏帽子岳、飯豊山@北股岳
主稜線を2時間ほど歩き北股岳へ辿り着き、更に飯豊山へ連なる山々を展望する(写真上、写真クリックで飯豊山~大日岳の写真が開く)。背後の歩いて来た稜線を眺めて達成感に浸る。
石転び沢@北股岳
北東側の岸壁を覗くと石転び沢の雪渓が見えました(写真上)。テクニカルコース・・涼しそうです。
ウサギギク@門内小屋の水場
北股岳登頂を果たし、ここでUターンする。門内小屋から5分程の水場で1.3リットル補給した。携帯浄水器を持参しなかったのは迂闊だったが冷たくて新鮮で助かった。水場付近は雪渓が近くウサギギク(写真上)、ミヤマキンポウゲ、イワイチョウ等の夏のお花が咲いていた。雪渓際なら今でも夏のお花が盛りなのかもですね。
イワショウブ
扇ノ地神から主稜線を離れて梶川尾根を下る。下り始めはキンコウカとイワショウブが綺麗であった(写真上)。この尾根は梶川峰まで森林限界が続き高山植物も咲くのだろう。。。チングルマの綿毛が沢山ありました。
なお、この辺りでガスが上がって周囲の山々の展望は終了。ここまで素晴らしい天候だった・・・幸運!
眼下の湯沢峰
梶川峰を越えると、樹林帯の急坂となる。五郎清水手前の木々間からは湯沢峰が確認できた(写真上)。心折れそうな標高差、、兎に角、湿った斜面、ザレた斜面そしてコケで濡れた岩場に脚をとられないように集中して梶川尾根登山口へ下山。
なお、湯沢峰から登山口までは、本日屈指の急坂。。脚は途中で使い切っしまい岩や木を掴みながらユックリ下った。。下りの樹林帯も蒸し暑く急坂、思った以上に体力が消耗しますので集中力を切らさぬように慎重に。。

総時間11時間42分、今シーズン最もタフな山行だった。丸森尾根と梶川尾根はどちらも面食らうほどの急坂。序盤の吐き気は治まっても、ザックに詰め込んだ食物は一切喉を通らず、スポーツジェルと水分で凌いだ。でも、稜線に出れば別世界で達成感は半端なかった。

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