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飯豊山・大日岳...初めての避難小屋泊_2022.09.13_14


大日岳~飯豊北部@飯豊山
初めての避難小屋泊・・・念願の飯豊山・大日岳へ初登頂(2022.09.13_14)。

ルートと実績 初日ルート
大日杉小屋(5:20)⇒ザンゲ坂(5:40)⇒長之助清水(6:11)⇒御田(6:18)⇒滝切合⇒地蔵岳(7:48-8:02)⇒語らいの丘(8:26)⇒目洗い清水⇒10分休憩⇒御坪(9:40)⇒切合・種蒔山分れ(10:34)⇒切合小屋(10:39-56)⇒草履塚(11:28)⇒姥権現(11:42)⇒御秘所(11:48-52)⇒御前坂下(12:07)⇒一ノ王子⇒本山小屋(12:42-43)⇒飯豊山(12:58-13:36)⇒駒形山(13:52-54)⇒玄山道分岐⇒草月平⇒御西小屋宿泊(14:44)
二日目ルート
御西小屋(5:10)⇒大日岳(6:13-27)⇒御西小屋(7:34-8:28)⇒御西岳直下(8:33-34)⇒草月平⇒玄山道分岐⇒駒形山(9:18-21)⇒飯豊山(9:39-54)⇒本山小屋(10:08)⇒一ノ王子⇒御前坂下(10:32)⇒御秘所(10:44)⇒姥権現(10:50)⇒草履塚(11:07)⇒切合小屋(11:31-55)⇒切合・種蒔山分れ(11:59)⇒御坪(12:42)⇒目洗い清水⇒語らいの丘(13:41-48)⇒地蔵岳(14:13-46)⇒滝切合⇒御田(15:36)⇒長之助清水⇒ザンゲ坂(16:00)⇒大日杉小屋(16:20)
1)総時間:35時間01分
2)歩行時間:9時間24分(大日杉小屋⇒御西小屋)/2時間24分(大日岳ピストン)/7時間52分(御西小屋⇒大日杉小屋)
3)歩行距離:約35.2Km(沿面)
4)累積高度:約3100m(iphone8Plus)
5)カメラ:α7R4
6)レンズ:FE PZ16-35mmG,TAMRON70-180mmF2.8
7)その他:単独 百名山73座目(飯豊山)
8)ルートマップ参照

飯豊や朝日山域を避難小屋泊で歩きたいと思い、6月後半からは体力の必要なルートを積極的に歩き準備してきた。でも今年の夏は不安定な天気が続き機会は訪れず、9月も台風11号の影響が残り、関東甲信越は不安定だ。だが、東北は日本海側を中心に、いち早く安定した天候に回復。。。チャンス到来だ。大日杉小屋から避難小屋一泊で飯豊山と大日岳を目指した。

初日:大日杉小屋コースで飯豊山を目指す
地蔵山・三国山・種蒔山
早朝3時半に大日杉小屋駐車場に着けて1時間半程体を休め、明るくなり始めた5時20分に歩行開始。序盤のザンゲ坂から長之助清水辺りまではやや急坂だが歩きやすい。1時間程で標高1000mを越えると左手木々間から主稜線上の三国山、種蒔山辺りを見上げる(写真上)。そして登山口より2時間半で最初のピークである地蔵岳着。山頂には先客が休憩中、一緒に休憩していると彼の相方も到着。彼らは一泊で北股岳まで往復とのこと、お二方とは明日の下山まで付かず離れず何度も言葉を交わしながら歩くことになる。
飯豊本山を見上げる
地蔵岳からは小刻みなアップダウンを繰り返す長い樹林帯の尾根。非常に蒸し暑く膝から上は既に汗でびしょ濡れ、二枚重ねトレーナの一枚を脱ぎ、汗を絞ってザックに吊るして乾かしながら進む。写真は尾根途中で見上げる飯豊本山・・・この尾根は終盤まで標高を稼がず、とても長く感じた。
ミヤマリンドウ
主稜線直下まで登ると小さな沢を横断、、顔や首筋を冷たい沢水で冷やし生き返る気分。辺りはお花畑になっておりミヤマリンドウ(写真上)、カラマツソウ等が咲き残っていた。稜線に登り上げると5分程で切合小屋到着。地蔵岳のお二方が休憩中で言葉を交わしながら一緒に休憩、切合小屋は種蒔山付近の湧水を引いており、無料で水分補給させていただいた。
飯豊山・・・初登頂!
切合小屋を発つ頃にはガスが上がり始め、草履塚を越えて御秘所へ向かうと飯豊本山も見えなくなった。そして、、御前坂の辛い急坂を越え、登山口より7時間40分程で飯豊山登頂を果たす(写真上)。周囲はガスが上がり展望は叶わない・・・明日に期待しましょ。キット晴れるでしょう!
山頂で休憩をしていると御西小屋・小屋番の方が上がって来た。今日は大グラ尾根を登って御西小屋に通勤とか!「御西小屋に泊まります」と話すと「雪渓の氷でビール冷やして待っている」と言って御西小屋へ歩いて行った。
ガスが払われることを期待した私は大休憩も叶わず御西小屋へ向かう。大日岳も生憎ガスなので登頂は明日の早朝にしましょ・・・雪渓の氷で冷えたビール頂きながら暮れるのを待ちました。

二日目:最高峰の大日岳
二日目早朝・・・磐梯山、安達太良連峰、吾妻連峰
御西小屋宿泊者は8名、テント泊は2名だった。水場は30m程下った辺り、冷たくて新鮮だった。普段より4Kgも重い荷物を背負ったので体は疲れていたが慣れないシュラフマットで仰向けになると腰骨が痛くて寝付けなかった。昨夜は風が強く、朝方もおさまっていなかった。ウインドブレーカーを羽織ったが暑くて直ぐに脱ぎたくなった。
出発に手間取って少し遅くなった。朝焼けは既に始まっている(写真上)。磐梯山安達太良連峰がとても綺麗だ。
朝日に照らされる大日岳
大日岳に朝日が届く(写真上)。
大日岳へ
終盤は結構な急坂だったが、1時間程で大日岳登頂(写真上)。下界は雲が多いが視界は良く日光連山・燧ヶ岳辺りが良く見えた。大日岳は飯豊連峰最深部で主脈から西側に外れた最高峰なので飯豊連峰を一望出来る。。この展望は素晴らしい。
北股岳・梅花皮岳・烏帽子岳・・・右奥に朝日連峰@大日岳
北股岳・烏帽子岳から御西岳へ連なる縦走路(写真上)。来年の夏には是非とも歩きたい。その背後に聳える山塊は朝日連峰、、ここも避難小屋泊で。。。
飯豊連峰南部の山々と吾妻・安達太良・磐梯@大日岳
飯豊本山から南に連なる山々(写真上)。背後には磐梯山、安達太良連峰、吾妻連峰、、、僅かに蔵王連峰。
文平ノ池と北股岳、二王子岳
登頂を果たし文平ノ池付近まで下る。北股岳・烏帽子岳の左奥に聳えるは二王子岳(写真上)。そして御西小屋直下まで登り返すと綿毛になったチングルマが群生していた。小屋番さんに聞くと、この辺りのチングルマはとても綺麗とか、、適期は7月末から8月初旬とのこと。

飯豊山を越えて大日杉へ下山
大日岳と御西避難小屋@御西岳
小屋に戻って出発の準備をしていたら昨日のお二方が北股岳に登って戻って来た・・・今日も言葉を交わしながらの歩みとなった。
8時半に小屋を発ち、先ずは小屋番さんおススメの御西岳付近まで登り大日岳と御西小屋の光景を眺める(写真上)。手を振ると小屋番さんも応えてくれた。
飯豊山、草履塚、種蒔山@草月平付近
草月平付近・・・飯豊山へ穏やかに進む(写真上)。磐梯山や吾妻連峰のアクセントも堪らない。
コバイケイソウの群生後だろうか?
この群生後はコバイケイソウだろうか。草紅葉も見頃が近いです(写真上)。目を凝らすと中央付近にお二方が歩いていますね。彼らは歩くのが早く置いて行かれますけど飯豊山頂で待っていてくれました。
大日岳から杁差岳@駒形山
小ピークの駒形山より大日岳から杁差岳を振り返る(写真上)。こちらは飯豊連峰北部のクローズアップ写真。そして足元のウラシマツツジ
素晴らしすぎる眺望だ@飯豊山
飯豊山到着(写真上)。大日岳から歩いて来た稜線・・・素晴らしい瞬間です。
お二方後からユックリと・・
お二方に続いて本山小屋に向かう(写真上)。
御秘所と草履塚への登り返し
御前坂を下ると難所・・・御秘所と草履塚の登り返し(写真上)。
タカネマツムシソウ
切合小屋辺りまでは高山植物が残っていてタカネマツムシソウ(写真上)、ミヤマトリカブト、オヤマリンドウ、ウサギギク等が綺麗に咲いていた。
地蔵岳へ向かう尾根前半
切合小屋でも3人で休憩をとり、各自のタイミングで最後のピーク・・・地蔵岳へ向かう。今日は昨日よりも日差しが強くガスも上がってこない。地蔵岳への長い尾根(写真上)では昨日からの疲労も溜まり僅かなアップダウンも大汗で辛くなってきた。立ち止り息を整えたり、足元に咲くミヤマコゴメグサ他の高山植物を観たり、、何とか登り返した地蔵岳で大休憩。あとは足元に気をつけながら大日杉小屋へ下りました。

総歩行時間は途中の休憩を含めて19時間40分。念願の飯豊山登頂と避難小屋泊デビューは素晴らしい展望で最高の稜線歩きだった。普段より4Kg重い荷物はやっぱり堪えました。大量の汗と食欲低下は想定していたので、粉末のクエン酸ドリンク・エネルギー補給ドリンクを水にとかして飲みながら歩いた。最後に、何度も言葉を交わしながら歩いてくださった山形市のお二方、、思い出に残る山行となりました。ありがとうございました。

撮影した写真のアルバム
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