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槍ヶ岳山荘越しに立山と野口五郎岳
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朝日連峰・以東岳...心地よい稜線歩き_2022.09.25_26


歩いて来た稜線と竜門小屋・・・青空!(二日目)
紅葉見頃直前の美しい稜線を歩き以東岳へ(2022.09.25_26)。

ルートと実績 初日
日暮沢小屋(5:35)⇒ゴロビツ沢源頭水場(6:54)⇒清太岩山(7:52-56)⇒ユーフン山(8:27-29)⇒主稜線出合(9:09)⇒竜門山(9:12-14)⇒主稜線出合⇒竜門山避難小屋(9:29-37)⇒南寒江山(10:32-35)⇒寒江山(10:45-46)⇒北寒江山(11:13-15)⇒三方境(11:27-28)⇒狐穴小屋(11:39-59)⇒中先峰(12:38)⇒7分休憩⇒以東岳(14:08-18)⇒以東小屋宿泊(14:23)
二日目

以東小屋(6:29)⇒以東岳(6:34-41)⇒中先峰(7:47)⇒狐穴小屋(8:21-27)⇒三方境(8:41)⇒北寒江山(8:53)⇒寒江山(9:15-17)⇒南寒江山(9:24-25)⇒竜門山避難小屋(10:07-08)⇒主稜線出合⇒竜門山(10:26)⇒西朝日岳手前Uターン⇒竜門山(11:24)⇒主稜線出合(11:27)⇒ユーフン山(12:03)⇒清太岩山(12:32-43)⇒ゴロビツ沢源頭水場(13:29)⇒日暮沢小屋(14:35)
1)歩行時間:8時間48分(日暮沢小屋⇒以東小屋)/8時間06分(以東小屋⇒日暮沢小屋)
2)歩行距離:約33.3Km(沿面)
3)累積高度:約3170m(iphone8Plus)
4)カメラ:α7R4
5)レンズ:FE PZ16-35mmG,TAMRON70-180mmF2.8
6)その他:単独
7)ルートマップ参照

昨年の同じ時期に日暮沢から西朝日岳・大朝日岳を周遊し綺麗な紅葉を楽しみました。この時、朝日連峰主脈最北西端の以東岳が威風堂々とした山容で目を奪われた。日暮沢から以東岳へ日帰りで往復となると私の体力では困難。2週間程前の飯豊山と同様に避難小屋一泊にて朝日連峰の稜線を歩き以東岳を目指すこととした。

初日:大日杉小屋より以東岳(以東岳泊)
次のピークはユーフン山@清太岩山
今日は日曜なので念のため4時に日暮沢に着けた。これは正解で駐車場の空きは3台程、、明るくなり始めた5時半過ぎに山中に入る。2時間程で視界が開け始めて最初のピーク清水太岩山に着く。進む先には次のピークであるユーフン山が聳え、背後には朝日連峰の主稜線が横切る(写真上)。その左側には最高峰の大朝日岳が聳える。
これから歩く主稜線@ユーフン山
ユーフン山からは、これから歩く主稜線(竜門山~以東岳)が一望(写真上)。右手を振り返ると障子ヶ岳、鳥海山、月山。。今日は好天です。
竜門山の登り・・・紅葉はまだ早い
竜門山への斜面を登り主稜線を目指す(写真上)、今年の紅葉は少し遅いようですね(こちらは2021.09.28に登った時の紅葉)。
竜門小屋と以東岳への稜線
3時間34分で主稜線に登り竜門山のピークを踏んだら、以東岳に連なる主稜線を眺めながら竜門小屋へ下る(写真上)。ここでザックをおろし一息、、ここの水場は登山道際に設置されていた。水量は少なかったが水分補給には十分だった。
南寒江山・寒江山・北寒江山
小さなピークを越えると寒江山の三つのピーク(南寒江山、寒江山、北寒江山)が迫る(写真上)。登り返しが多く以東岳へは思った以上遠い。
次のピークは寒江山
南寒江山を越えて寒江山へ穏やかに向かう(写真上)。左奥に以東岳が顔を出し、右奥には鳥海山や月山が展望できる。
相模山へ連なる尾根@北寒江山
北寒江山からは左側に支稜線が伸びていた。僅かに進んでみると池塘(池)を抱く綺麗な稜線が伸びていて、その先に相模山が聳えていた(写真上)。こちらも気持ち良く歩けそうだ。
狐穴小屋と以東岳@三方境
北寒江山を穏やかに越え三方境に着く。この辺りから花崗岩やガレ場、池塘等も点在、以東岳を眺めながら狐穴小屋へ下る(写真上)。一段と魅力的な稜線。
狐穴小屋を発つと高山植物が沢山咲きそうな雰囲気の良い道
狐穴小屋前の水場は水量豊富、軽食を摂ります。この辺りは湿地や池塘もあってお花時期は華やかになりそうですね(写真上)。
以東岳へ最後の登り
この先は、花崗岩やガレ場の小さなアップダウンを繰り返す。標高は1450mまで落ちていて以東岳へは300m以上の登り返しとなる。大きな花崗岩が積みあがった肩に達して以東岳山頂と小屋を見上げる(写真上)。山頂直下でガスが上がって来た以東岳山頂からは辛うじて大鳥池を見下ろすことが出来た。
夕暮れ前の飯豊連峰・・・この後ガスってしまう
以東小屋の宿泊者は8名、小屋番さんも滞在。小屋からは綺麗な飯豊連峰が望めた(写真)が綺麗な日没とはならなかった。
100m程下った水場の水量は豊富だった。往復25分程、、、疲れた体には堪える。

二日目:西朝日岳直下でUターン・・・日暮沢小屋へ下山
翌朝・・・月山@以東小屋
昨夜は風が強かった。寒くは無かったが窓から吹き込む外気が下がっているのは感じられた。高曇りで綺麗な日の出は望めそうもないので割愛。朝食とって6時半に小屋を発った。小屋から眺める月山が幻想的(写真上)。
以東小屋と大鳥池@以東岳・・・この辺りは紅葉が進んでいる
以東岳山頂より眺める大鳥池(写真上)。この辺りの紅葉は見頃近し、日差しがあれば一段と綺麗であろう。
蔵王連峰の左側(北側)にも山々が連なっている@以東岳
同じく蔵王連峰付近を眺める(写真上)。蔵王の北側(左側)に山々が延々と連なっている。船形山付近も見えていそうです。
朝日連峰の主稜線@以東岳
これから歩く主稜線(写真)。一番奥に大朝日岳が聳えますが、山頂の尖がりは雲に隠れている。カメラを構えるのが難しい程の風なのでウインドブレーカーを羽織ったが全く寒くないので早々に脱ぐ。
主稜線に日差し注ぐ
小屋で一緒だった2名が迫って来たので道をゆずる。彼らは大朝日岳の小屋で宿泊とのこと。大朝日岳付近の雲は荒れているが進む稜線付近は雲から日差しがこぼれて来た(写真上)。狐穴小屋一息入れて寒江山を越えていくと背後は青空が見え始めた。今日は終日曇りと思ったが回復に向かっているようだ。
西朝日岳への稜線が綺麗だ
竜門小屋付近まで進むと前方も雲も切れ始めて時折日差しが注ぐ。紅葉は昨日に比べて鮮やかさが増したようなので竜門山を越えて西朝日岳のピークを踏んでUターンと思った。稜線の黄葉は見頃目前で綺麗(写真上)だったが直下のピークまで進むとガスと強風に阻まれ引き返す。竜門山へ戻り日暮沢へ下る。
ブナの樹林帯
ユーフン山を越えて清太岩山着。主稜線を見上げると雲は完全に払われて綺麗に晴れている。。諦めず西朝日岳まで歩けばよかったね・・・残念。コンビニで買ったパンをかじりながら軽食。この先すれ違ったのは1名のみ、、小屋番さんの様で竜門小屋と狐穴小屋に行くとのこと。綺麗な稜線や水場に感謝を伝え別れた。
あとは、、、足に疲れを感じ始めたのでゆっくりと下る・・・終盤のブナ林が綺麗で印象的だった。

咲き残る花々
二度咲きのハクサンイチゲが点々と咲いている
ミヤマリンドウ
イワショウブの実
写真上1枚目:二度咲きのハクサンイチゲ。稜線に点々と咲いていた。
写真上2枚目:ミヤマリンドウ。この花もまだまだ元気。
写真上3枚目:イワショウブの実。狐穴小屋付近の湿地に沢山茂っていた。
その他、、オヤマリンドウ、タカネマツムシソウ、イワインチン、アキノキリンソウ、ミヤマママコナ、ハクサンフウロ等々、、思った以上に楽しめた。

総歩行時間は途中の休憩を含めて16時間54分。紅葉の見頃には早かったが心地よい稜線歩き、特に寒江山辺りから以東岳付近は1500~1700m級の稜線とは思えないスケールと美しさだった。来年は是非ともお花咲く7月に再訪したい。

撮影した写真のアルバム
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